詩人:どるとる | [投票][編集] |
あしたは誰にでも
訪れるものだけど
それぞれのあしたがあるもので
たどり着く場所は同じでも違うあしたが待っているんだ
たとえあなたのあしたが見えない雨に濡れても どうか少しでも闇の中に救いがあればいいと願う
何人 何十人 何億人の人々が迎える それぞれの瞳に映る夜明けの空の色
人の数だけ 物語が
命の数だけ 分岐点がある
またあしたねと 言い残し そのまま帰らない人もいる
だけれど僕らはまたあしたも 変わらない暮らしの中で 予想もつかないシナリオをまっさらな世界に書き足してゆく
歴史の中のほんの小さな 出来事だけど
僕やあなたの毎日は どんな名場面より素晴らしい
またあしたねと 言い交わし 日が昇り沈む その繰り返し
あわただしい日々の中 なにが僕ら突き動かすのか 悩ましいほどに生きたいと思う
矛盾した心抱いたまま 持て余した優しさで自分慰め笑うけど
あなたの笑顔が欲しいのさ だからあしたもまた会いたいな
だから 僕はまたあしたと言い残し 次のドアを開ける
その先に待つ新しい
あしたに出会うため。