詩人:どるとる | [投票][編集] |
長い長い夜が明けて
朝がやって来ました
泣いていた子供も
泣き止んで
また笑うでしょう
たくさんの矛盾があふれた部屋の中に誰もがそれぞれの迷いを抱えて 見つめてる 今という名の世界を
どんなに 悲しくても必ず 朝はやって来て
必ず 夜は明けて
いつもの顔が食卓に並んで 僕はトーストをかじるんだ
待ち望む人にも
待ち望まざる人にも
必ず今日はやって来て
街も人であふれて
にぎやかな声が広がって
そんなふうにまわるせかいの中で僕もたくさんの音の中の
たくさんの色の中のひとつになる
なんとなく思うんだ
ああ 僕は生きている
それだけを感じる
ただそれだけで
なんとなくうれしくなる。