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どるとるの部屋


[420] 恋の卵
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の中で日々
ふくらみつづける思い
それは君への思い
僕の心の中にあるたくさんのたまご
そのひとつひとつが君への思いなんだ
このたまごが孵ったら中からはきっと
素晴らしい君への言葉が生まれるだろう
君への絶え間ない気持ちは宇宙なんか比じゃない
銀河系さえのみこんでしまうよ
君が僕を呼ぶその何気ない一言が僕の中で勝手に居候してる悲しみを追い出してくれるんだ

そうしてふとした瞬間に心が光り出して
恋のたまごは孵るよ
やがてそれは雛から親鳥に変わるように
君に贈るにふさわしい愛の言葉になるよ

見てびっくり
聞いてびっくり
それは簡単な一言
わざわざ考えなくてもわかる言葉だった
でもそれを信じて僕は言葉にしたんだ
そしたら魔法のように君は僕の言葉を気に入ってくれた

そして僕らつがいになった
同じ巣の中
二人は毎日
互いの盲点をつつきあいながらたまにケンカするもなんとかなかむつまじく暮らしてるよ

卵の中にもう一つあった
それはどんな事があっても好きになった人を最後まで愛すこと
愛とは永遠の証とあった

だから僕は君を永遠に愛すことその時誓ったのだ

祝福の鐘は鳴る
明日へと続く光の道
その道をたどって
僕らは向かうのさ
間違えのない未来へ
悲しみさえ気にしないで互いに信じ合って歩幅を無理に合わすこともなく自然な心で愛だけを心に刻んで歩いていくのさ

いつの間にか
二人の心に新しく生まれた卵
そこからは何が飛び出すことやら
今はそれを楽しみにして未知なる未来に夢を見てる
ふわふわ
ランラン
真っ白い雲にのって青空を飛び交う鳥になるのさ 僕らは

ふくらみつづける思いもやがてしぼむだろう
それでもその時はその時の光を見つけ出すよ
ただ 今は今の光の前 生きるよ

せっかくのこの気持ち死ぬまで裏切るものか
溢れるほどの卵
終わらない産卵。

2009/11/01 (Sun)

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