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どるとるの部屋


[421] 流行特急express
詩人:どるとる [投票][編集]


街中 くだらない事で騒いでいるね
本当はそんな事より大事な事があるのに
流行なんてくだらないよ 過ぎれば時代遅れと笑われるんだろう
ならば流行に置いていかれてもいいや
乗り過ごしたんじゃない
乗り遅れたんじゃない
自ら乗るのを拒否したんだ

流行express
僕の目の前をもう何度となくその信じられないほどのスピードで走り去る
流行express
そんなもん無視してさ
僕らが今 真剣に見つめなきゃいけないこと これからの未来
そっちを優先するよ

きっと僕は何歳になっても流行に乗れる事はない
だっていつも流行より大事な事は僕から離れないから
見てごらん
僕を照らす光

流行で身を着飾ったマセたキリギリスになるよりも手作りのセーターと帽子で身を包んだアリになりたい

流行express
走り去る 見つめるべきものは他にあるよ
僕の髪を巻き上げて
気持ちまで魂までさらわれそうな夢を散りばめながら僕をいつも惑わすけど
僕はけっして乗らないのさ
騒ぎだいやつは騒がせておけばいいよ
古いと言われたってこれが僕の最先端の武装だよ

流行express さっさと行ってくれよ
本当は乗りたかったよ
でも僕はいつも走り去る流行りを見送るだけ
それが流行りだろう
過ぎればただの時代錯誤と言われ笑われる
別にそれを恐れたりしてるわけじゃないけど
ただそれよりも大事なもの見つけただけ
僕は

君は乗るのですか?
終わらない流行を追いかけて流行りが襲うたびその列車の運賃を払い乗り続けていくのか?

まあ 頑張れや
僕には全くの他人ごと
好きにすればいい
バカにする権利はない
ただ僕には乗り合わせがなかっただけだ

流行express
今日も僕を載せないで流行りにとりつかれた人たちを乗せ
走る 走る 全速力で
たびたび その外装を変えながら走りつづけるんだ。

2009/11/01 (Sun)

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