ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > やさしい夜

どるとるの部屋


[4214] やさしい夜
詩人:どるとる [投票][編集]


心が痛んでしまう夜には 言葉はなんにも要らないね
時にはそういう時もあるって思うから
躓いても転んでも
それがきっと、
あとで きれいな花を咲かせるための種になることを知る

人生は楽しいことばかりじゃないからね
時には 苦しくて命さえ投げ出したくなるよ それが当たり前さ

生きていることが
とても悲しくて
でもうれしくて

生きてゆくことが
なぜか痛くて
たまに気持ちよくて

口笛ひとつ ふいに吹いた風に吹いてみる
気づくとひとりのさみしさもほら
やさしい夜が包んでくれる

散らかったままの心
片づけてくれるのは
ちいさな幸せ

少しずつ 色を取り戻す

こんなふうにただ宛もなく笑うのもいいものだな

無駄なんかじゃないさ
今にこの涙が嘘になるよ。

2012/09/06 (Thu)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -