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どるとるの部屋


[4217] この夜が明けたら
詩人:どるとる [投票][編集]


流れる人ごみの中
何が本当で
何が嘘なのか
計る秤もないまま
信じた挙げ句騙され
見返りはちっぽけで
繰り返す季節の中
僕は人を疑った

混み合う電車の中
一番奥の車両で
壁際にもたれかかって 何か見ていた

人のまねをして
僕も悪さをした
迷惑かけたのは
自分以外の人たち

雨が降り出して
気づけば夜で
わけもなく
泣きたくなった夜

きっと多分この夜が明けたら 僕は死んでるだろう
そんなことばっか言って結局 逃げたいだけなんだろうな

何もかも面倒くさいな おっくうがって座り込んだまま
雑踏の中に 僕は馴染めず 救い求めるように空を仰いだ

はるか前のこと。

2012/09/06 (Thu)

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