詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日まで生きてきた
日々がまるで無意味なように
感じてしまうのは
誰かの日々が今日で終わってしまうからなのか
途中で古ぼけた日記は終わってしまった
路地裏に集まる猫たちの談笑が 少しずつ聞こえなくなるのと同じようにね
命には終わりがあるの
いないいないばぁって赤ちゃんをあやすように
そこにはなんの憎しみも作為もないの
沢山の人が手に手をとりあって
たったひとつの目的のために今日も
馬鹿なくらいくだらないことを 本気でするように
例えば誰かの言葉の外で ざわめく 隠れた淋しさや切なさに気づいてさ
かける言葉ひとつさえ 選んでみるけれど きっと僕は不器用だから君を傷つけてしまうかもしれないけれど
とりあえず言ってみる
「大丈夫だよ、僕がついてるから」
いないいないばぁって赤ちゃんをあやすように
純粋無垢な心を携えて嘘のない僕でいるから
痛いの痛いのとんでけって擦りむいた膝に魔法をかけるように
そこにはなんの確かなものもないけれど
愛は本物なんだ
心は備わってるんだ
感じてよ 触れてみて
君を思う気持ちが
所狭しと 溢れてる。