恋は線香花火のようはじけて 落ちる蝉しぐれが魅せる束の間の幻はじめて恋をした熱を帯びたように頬を紅に染めた 開けたことのないドアが開いたような解き放たれた気持ちだけど少し苦しい君を思うだけでふと胸が締め付けられるでもなぜだか不思議に嬉しくなるそれが恋なのか恋は線香花火のよう揺れては 落ちる暑さ過ぎれば 亡骸だけを残して鳴き止む蝉の如し。
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