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どるとるの部屋


[4354] 夜光虫
詩人:どるとる [投票][編集]


テーブルの上に
夕飯が並んでる
独りきりの食卓
君の姿は見えない

湯気を立てるオムレツが甘く喉を滑るけど 君のあの笑顔がまだ忘れられない

空の上 眺めて 僕は問いかけてみる
君のいない部屋の片隅 転がるさびしさに悶える夜光虫

さよならも言わずに
消え失せる 大切な大切な人よ
おはようを言っても
返らない 君はもう地図をひっくり返して世界のどこ探しても…

伝えたいことがまだこんなにあったのに
届けたい歌がまだこんなに散らかってるのに

小さな明かりを見つけては 群がる虫みたいだな
アルバムの中にあふれてる忘れるには多すぎた思い出たち

今日も僕は
夕飯を食べている
独りきりの食卓
涙で光る夜光虫

君に会いたい。

2012/10/26 (Fri)

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