詩人:どるとる | [投票][編集] |
テーブルの上に
夕飯が並んでる
独りきりの食卓
君の姿は見えない
湯気を立てるオムレツが甘く喉を滑るけど 君のあの笑顔がまだ忘れられない
空の上 眺めて 僕は問いかけてみる
君のいない部屋の片隅 転がるさびしさに悶える夜光虫
さよならも言わずに
消え失せる 大切な大切な人よ
おはようを言っても
返らない 君はもう地図をひっくり返して世界のどこ探しても…
伝えたいことがまだこんなにあったのに
届けたい歌がまだこんなに散らかってるのに
小さな明かりを見つけては 群がる虫みたいだな
アルバムの中にあふれてる忘れるには多すぎた思い出たち
今日も僕は
夕飯を食べている
独りきりの食卓
涙で光る夜光虫
君に会いたい。