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どるとるの部屋


[4363] 擬態
詩人:どるとる [投票][編集]


枯れ葉かと
思って触れると
舞い上がる

ひらひらと木葉に似せた羽で飛ぶ木葉蝶という名の秋でした

僕も寂しく見える
擬態するように
黄昏に似せて
笑っても

胸の奥隠した
悩みが顔に出て
すぐに剥がれる
偽りの笑み

木葉蝶のようにはいかないと涙こぼして
泣いたっけ
僕の秋はもうここに
ひらひらと頬を掠める赤や黄色の落ち葉です

擬態しようにも美しすぎて真似できぬ。

2012/10/29 (Mon)

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