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どるとるの部屋


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詩人:どるとる [投票][編集]


後悔が押し寄せる
波のように

人波が揺れている
引けば忽ち夜が来る

探しても探しても
もう遅かったりする

罪悪感が押し寄せる
波のように

網目硝子の向こう側
多分君は笑ってる

笑っても泣いても
もう伝える言葉もない

波のように 揺れては
引いてゆく 時の波に 全ては押し流され
やがて訪れる ただどこまでも青い夜に僕らは言葉もないままに 背中合わせで
明日のことをもう話してる

そんなふうにできている

完璧にはいきっこないし
うまくだなんて生きれるわけもない

だから不器用に
波のように
引き際も静かに
背中向けても
また君の元へ君の元へ
帰る場所を知ってるような

そんな波のように
また君の前
情けない顔浮かべ
僕は隣に座るよ

ああ波のように。

2012/11/10 (Sat)

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