詩人:どるとる | [投票][編集] |
テーブルの上にさみしさがこぼれ落ちる
悲しいとか切ないとか言わない君の涙が
言葉もなく 伝わる痛みが棘のように突き刺さる 僕の胸にも
テーブルの上の秋を見つけても
テーブルの上の夢を見つけても
テーブルの上にはいつだって
変わらない日常があるだけなのに
テーブルの上に何を乗せても
美味いも不味いも変わらないのに
テーブルの向こう見つめたら
驚くほど愛おしい君を見つけたんだ
色んな季節を越えてきた
色んな出来事を見てきた
色んな僕らがそこに乗っかっていた
色んな物語を映していた
少し傷ついてしまった古いテーブル
あの頃より少しだけ脚の削れた
ずっと前君と買った古い 古いテーブル。