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どるとるの部屋


[4420] 古いテーブル
詩人:どるとる [投票][編集]


テーブルの上にさみしさがこぼれ落ちる
悲しいとか切ないとか言わない君の涙が

言葉もなく 伝わる痛みが棘のように突き刺さる 僕の胸にも

テーブルの上の秋を見つけても
テーブルの上の夢を見つけても
テーブルの上にはいつだって
変わらない日常があるだけなのに
テーブルの上に何を乗せても
美味いも不味いも変わらないのに
テーブルの向こう見つめたら
驚くほど愛おしい君を見つけたんだ

色んな季節を越えてきた
色んな出来事を見てきた
色んな僕らがそこに乗っかっていた
色んな物語を映していた

少し傷ついてしまった古いテーブル

あの頃より少しだけ脚の削れた

ずっと前君と買った古い 古いテーブル。

2012/11/16 (Fri)

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