ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 気づき

どるとるの部屋


[4440] 気づき
詩人:どるとる [投票][編集]


気づかないところで僕は誰かを悲しませてるかもしれない
気づかないうちに僕は誰かに憎まれているのかもしれない
ないとはいえないしあるという確かな理由もない

人の波の中 僕はいつも耳をすまして 口に出さなくてもわかる
誰かの苦しみや痛みや助けての声に 心を開け放して 気づきの目安を計っている

だけど

そこには計算やつまらない細工は何もなく ただ誰かを思う気持ちだけが僕や君に働きかけてる

知らないところで僕は誰かの障害になっている
知らないうちに僕は誰かを傷つけている事だってある
意味を持たず過ぎてく日々の中覇気のない顔が目立つ

糸を紡ぐように 僕ら日々を手繰り寄せて悲しみも喜びと同じように抱きしめる
おかしな様を見てるようだけど心はちっとも晴れてはいない

だから

そこから少しずつでも笑えるように 歩けるように ただ素通りするように見逃す小さな花にも似た幸せに気づけるように

泣いている人に気づくこと
困ってる人に気づくこと
迷ってる人に気づくこと
なにが言いたいのか
気づくこと

ありがた迷惑でも
おせっかいでも
気づくことから
何かが変わる
何かがわかる

だからさ

そこには計算やつまらない細工は何もなく ただ誰かを思う気持ちだけが僕や君に働きかけてる

働きかけてる。

2012/11/23 (Fri)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -