詩人:どるとる | [投票][編集] |
春の陽射しのようなあたたかなまなざしが僕を見つめる
君の愛のこもった声が優しく頬をなでるそよ風みたいなんだ
特別なことなんて何もなくたっていい
ただ大好きな人と毎日過ごせるだけ
それだけで
僕はここにいるよ
君のすぐ隣に
君の存在を象るように僕の存在はあって
僕の存在を肯けるように君はここにいて
いつも変わらずに
二人は二人だけの恋人 いつまでも
庭に並べられた君が育てていた鉢植え
置いてけぼりのまま花を咲かすこともなく枯れた
部屋中に飾られた写真 そこに映る君の姿 今も僕の中にたくさんの思い出がある
消えないよ
君はどこにいるの
僕の頭の上
君の居なくなった部屋は広すぎるよ
まだまだ君に伝えたいことがあるのに
波が引いてゆくように 君は影も残さず消えました
それでも変わらず
僕は今も君だけの恋人だよ ずっと
ほら窓の外で今日も夕日が沈む
もうじき夜が来る
明日こそは晴れるかな。