ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 明日を探しながら

どるとるの部屋


[4492] 明日を探しながら
詩人:どるとる [投票][編集]


こんな淀んだ世界の片隅で 小さく生きる僕らは
全く脈絡のない物語紡ぎながら悲しみと喜びの狭間で呼吸する
生きているのか死んでいるのか
それさえわからない眼差しを空に向けて

ここはどこなんだ
僕はなんなんだ
ふと考えると
全てがわからないことに気づいて
目的を見失う
現在地など移ろうもの 確かな証など何もない
そう最初から

心の中で思った
僕は生きていると思った
だけどそれは思うより曖昧なもので
なんの確証もないことだった
なぜ、僕は生きているんだろう
なんのために生きているんだろう

足元に影は揺れて
まるで気休めのように僕を元気づける
例えば、ひとりぼっちでもこんなふうに歩けるのに
誰かを必要とする弱さが本当は誰かを必要と思える強さなら
まだまだ僕は振り返るには早いことを知るから
今はまだ意味などなくていい
ただ、なんとなく生きていこう
ただ、わけもなく生きていこう

伝えられる全てを
届けられる全てを
通じ合える何もかもを見えない壁が遮りいつしか笑顔を閉じ込めてもそこに光は見えるはずだ

僕だけの明日を探しながら歩こう

一筋の光が闇を切り裂いて 昇る朝陽が今の気持ちを後押しする

さあその時こそが歩き出す瞬間だ 行け。

2012/12/11 (Tue)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -