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どるとるの部屋


[4601] 朝のイメージ
詩人:どるとる [投票][編集]

空っぽの心 目を閉じて 闇に描く光
ぼんやりとしたイメージ 浮かべる

何を伝えたら あなたは笑うのかな
どんなふうに届けたらいいのかな

愛も平和も 夢も希望もありふれてるこの世界を 心から思うような眼差しで 僕は謳うよ

不思議だな あなたと僕は同じ耳を持つのに
心が違うだけで 言の葉ひとつだけでも
けっして同じイメージは持たない

不思議だな あなたと僕は同じ瞳を持つのに
頭が違うだけで 景色ひとつだけでも
それぞれ感じることは違うんだ

やさしい闇に語りかけて そこに生まれる光を描く
やさしい闇は語りかける あなたの思ったように動く

朝に移り変わる
街の色は光を取り戻し少しずつ少しずつ
閉じていた瞼を開く

そして映る世界は
今日という名の
明日の世界

描き上げた 朝のイメージ 見比べても重ならない

どれだけの言葉を並べても 届かない世界がある

それでも謳う人のために 夜はあって
暗闇のキャンバスに描く朝のイメージ

命などと笑う人と同じ世界に 今日も悲しみは降る

それでも、描くよ
限りなく 幸せな明日 それは今日だよ
君が描いた朝のイメージ

少しくらい半端でもたどり着いた
イメージの世界さ。

2013/01/03 (Thu)

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