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どるとるの部屋


[4639] 光と影
詩人:どるとる [投票][編集]


ここに生まれた同じ命が それぞれの胸に生まれてきた

同じ世界で 同じ教えを学び それでも汚れた人の手を見れば 素直な心は曲がる
不器用でも愛された
人の心は愛されたように育つんだ

教えられたことを教えられたように
親の背中を見て 子供はそれが本当だと思う

あなたの瞳の中に映る世界と僕の瞳に映る世界
それはちっとも変わらないのに すれ違う命の摩訶不思議
その光と影

同じ世界で生まれた僕とあなたを見つめる人の眼差し
理不尽なほど惨たらしいほど すれ違うそれぞれの境遇
その喜びや悲しみ

僕らはただアスファルトの隙間に 生えた小さな雑草で
ただ時折降る雨に
濡れながら育つんだ
きれいは花なんかじゃなくてもいい
ただ誰かを思うことや気遣えること
なにが本当でなにが間違いか それだけわかればいい

どうしてどうして神様はこんなに違う運命を与えるのだろう
選択肢さえない 僕らの生まれるかどうかの自由
断りもなく僕はここにいて 望まれようと望まれまいと生まれた命の重さに変わりなどなく ただそれを背負う覚悟のない
人の瞳に例え愛がなくても 尊い命だと
謳いたいだけなんだ

ただずっと 空の見えない日陰の場所で
太陽に避けられてると思わぬように
いつか悲しみを 喜びに変えれるように
君は今を生きてる
そうだろう?
全てを憎みたくないから。

2013/01/13 (Sun)

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