つめたい雨は降る何かを奪うようにつめたい雨が降る何かを手渡すように窓の外 雨が降るただすべてを濡らすように紫陽花の花びら落ちる雫一秒の間に雫は跡形もなくつめたい雨は降る何かを語るようにつめたい雨が降る何かを語り継ぐように瞳の窓 たたく雨粒その涙さえ 隠してしまうつめたい雨は降る誰かの笑顔の傍につめたい雨が降る悲しみに気づいた頬に世界のどんな場所どんな空の下にもあなたの心の中にも。
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