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どるとるの部屋


[488] 波打ち際の人
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


押しては引いていく
波のように…
そんな簡単なたとえ話だよ

言葉にすればどんな事でも簡単に形になってしまうね
それでも僕の心の中に棲んでいる悪魔は簡単には笑ってくれない
あふれる憎しみと色欲の日々
僕を腐らせてゆく
あろうことか中身から
じわじわと

押しては引いていく波のような…
そんなたとえ話でも少しは

僕を救うのは
なんなんだろう
僕を生かすのは
生かしてるのは
なんなんだろう

なぜかもわからないまま僕はここにいて生きている
それこそ波のように寄せては返しながら続く日々をただただ

平々凡々にヘイヘイ
少しおどけながら

それでも心の中で強く強く激しく激しく波打ち際に波が叩きつけている

断崖絶壁の眺め
ほら喩えれば
そんな今さ

僕は波打ち際の人
死のうか死ぬまいか
命を長らえるか
命を捨て去るか
考えている
僕は波打ち際の人

下手をしたら
そのまま数十メートルから真っ逆様さ
悲しみの底へ落ちてゆくだろう

僕は半分死んでて
半分生きてる

簡単に傷つけてしまわないで
べつになにかをおそれてるわけじゃないけどさ。

2009/11/14 (Sat)

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