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どるとるの部屋


[4921] 喜びの歌
詩人:どるとる [投票][編集]

花壇に横一列に並んだ きれいな花のように
笑顔が 部屋の中に並ぶ景色に 何を思うだろう
何気ないものさ くだらないことさ
幸せなんて 喜びなんて ちっぽけだから
だけどそれだけに尊くてうれしくて
ふとした出来事や場面に心動かされる

普段はバラバラの家族がみんなで写真を撮ろうよって
集まった時普段は比較的蔑ろにされてる父が 自慢のカメラを構えた
当たり前のような ありふれてるような
景色の中にこそ 本当の幸せは咲いている
ありきたりだね ばかばかしいよね それでも本当なんだ
ほらカメラに向かってポーズを決めてよ
「ハイチーズ」

あの頃はまだ小さかった子供たちも
ほら知らない間に独り立ちして 働いてる
時の流れは早いものですね もう
季節は新しい年へと動き出している
アルバムの中にある君たちの笑顔は
もう見れないのかな 大人びたその姿は

嬉しくもありどこか悲しくもあるんだよ 不思議だね
時が経つほどに年をとるたびにお互い少しずつ 離れてゆく
そんな気がしてね 柄にもなく涙こぼす
そんな父に母が 優しく微笑んでいたのを
僕は見ていた 僕の目にも涙が滲んでいた
たくさん迷惑かけたよね たくさん困らせたよね だけど
家族はあらゆる困難を越えて今また再び家族になるよ
喜びの歌 流れる

普段はバラバラの家族がみんなで写真を撮ろうよって
集まった時普段は比較的蔑ろにされてる父が 自慢のカメラを構えた
当たり前のような ありふれてるような
景色の中にこそ 本当の幸せは咲いている
ありきたりだね ばかばかしいよね それでも本当なんだ
ほらカメラに向かってポーズを決めてよ
「ハイチーズ」
喜びの歌 流れる。

2013/12/08 (Sun)

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