詩人:どるとる | [投票][編集] |
とぼとぼと歩いていく 急ぐ街を横目に
僕は 何も考えず歩いていく ひとりきり
嘘に埋もれた街は今日もよそよそしい
「行かないで」
思い出の中に まだ君が揺れている
僕は引き返せない道を歩いてる
空の中に 部屋の中に 君が揺れている
僕は 何かを忘れて来てしまった
夜の背中は丸まった 猫背です
冷えきった通り 歌を歌う若者 ひとりきり
必死にうったえる 「生きる正しさ」を
「わざとらしい」
言葉の中に あなたが揺れている
僕は雪の冷たさを知っている
夢の中に 近所の道に 君が咲いている
僕は君を うまいこと愛せなかった
思い出の中に まだ君が揺れている
僕は引き返せない道を歩いてる
空の中に 部屋の中に 君が揺れている
僕は 何かを忘れて来てしまった。