詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
言葉を紡げば 悲しさが生まれる
重なる想いに 寂しさが 紛れる
月の満ち欠け 今夜は三日月か 明日は満月か
空を見上げて 太ってるやせてると言う君
ふらふらと おもてに出て 足を 伸ばせば
悲しみも 薄らいで 傷跡は 凍りつき
涙 寒さに紛らわし
僕は 白い息
吐き出して 消え入りそうな笑顔で月を見送るだけ
ああ 今夜は どんな月
それでも紡がずにはいられぬ
僕は灯りに 群がる 蛾のように 貪欲
何を 引き換えに 僕は謳うの
愛と嘯けば 月は 無邪気に 空へ昇る
只闇深く 音は 遠のき 夜を朝へ連れ去る。