ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 白に染まる

どるとるの部屋


[5036] 白に染まる
詩人:どるとる [投票][編集]


目を閉じてごらん
畳の上 カーテンの隙間から差し込む光

意識の狭間に 忍び込む ただ無邪気な白

隠した幼さが 素直な自分を遠ざけても
いつしか 離れた手はまた 繋がるだろう

出会いの数だけ別れの数があるのなら
別れの数だけ 出会いの数があるのだろう

悲しいことより辛いことよりも
嬉しいことや楽しいことを考えて生きていきたい

今は 憎しみに ふるえているがいい
いつか、完全な白に染まるまで

僕は引かれた線からはみ出したままで
少し わがままに幼さを謳いながら

透けた空に融ける
透けた空に融ける。

2014/03/09 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -