赤い 赤い りんごにも似た夕暮れが商店街を 赤く 赤く染めて 染めているぶらぶら 歩く用もなく 冷やかすたまに 立ち止まるそんな時間がなんだか好きなんだその時の気持ちがなんとなく好きなんだかじられたりんごのように たったひとつの赤いりんごがまたひとつ かじられてほら やけに目にしみるよ あの夕暮れチャイムが鳴ればもうじき夜が来るだろう腹も減るだろう帰ろう りんごを買って。
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