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どるとるの部屋


[5043] りんごの唄
詩人:どるとる [投票][編集]


赤い 赤い りんごにも似た夕暮れが
商店街を 赤く 赤く染めて 染めている

ぶらぶら 歩く
用もなく 冷やかす
たまに 立ち止まる

そんな時間がなんだか好きなんだ
その時の気持ちがなんとなく好きなんだ

かじられたりんごのように たったひとつの赤いりんごが
またひとつ かじられてほら やけに目にしみるよ あの夕暮れ

チャイムが鳴ればもうじき夜が来るだろう

腹も減るだろう

帰ろう りんごを買って。

2014/03/10 (Mon)

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