詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もする事がない休みの日
暮れゆく空を ぼんやりと眺めていた
ふいに浮かんだ言葉が引っかかる
ああ 僕はどうして生きているんだろう
何のために 誰のために 生きているんだろう
繰り返し繰り返すその問いかけに答えられないまま
「大人」という終着駅に着いてしまった
僕は今もずっと同じ迷いに悩まされている
見えないままのゴール スタート地点に戻ろうとしても
引き返せないくらい歩いてきてしまったんだ
花は咲かずとも花で 夢は叶わずとも夢だ
だから僕は僕の思ったように生きてみようと思った
それがいちばん正しいんだと信じて
重たい体を引きずりながら
ドアを開ける 冷たいノブを回して
アパートの切れかかった電灯が
照らす廊下には 誰の姿もない
ただ 自分のためだけに 生きる
笑うことも泣くことでさえも 最近じゃ面倒で 人付き合いもない
「死」という言葉に憧れを持つのは
いけないことだろうか 教科書や聖書は「生」にのみ光を見いだせると記す
意味もなく点けているテレビ
つまらない番組が つまらない企画をやってる みんなくたばりゃいい
花は枯れてもなお花で
夢は褪せてもただ夢で
変わらないんだと誰かが言っていました
だからとりあえず生きてる
それがいちばん正しいんだと思い込んで
花は咲かずとも花で 夢は叶わずとも夢だ
だから僕は僕の思ったように生きてみようと思った
それがいつでも正しいんだと信じて。