並木道歩けば桜の花がきれいだほらねいつの間にか寒い冬の影さえ無いほどに暖かい風が吹く汗ばむくらいの春の始まりはつま先からゆっくり 歩き出したあなたの頬を染める恋心は いつかその固い蕾を開いて 誰かに届くのかな桜はうなずくみたいにそっと花びらを手のひらにくれたさあ此処からが始まりさ死なば諸共危ういくらいに打ち砕かれよう血のように赤い 鮮やかなこの晴れの日に。
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