詩人:どるとる | [投票][編集] |
硯で墨をするように 時の流れに削られていく
命を抱きしめながら人は生きる
手のひらを広げてごらん いくつもの線が伸びているだろう
生命線を確かめてもいつまで生きれるのかわからない
この道はどこまで続いているのか
空を見上げて 風に歌った
僕の命を取り巻くように巡り回る
季節の中で 何かが変わってゆくものと
いつまでも変わらぬ何かと向き合いながら 時に目を反らして
今、生きているという 痛みや喜びを世界というフィルターに重ねて見つめてる
僕など生まれなければすべては嘘なのに
ねえ ここにいる僕には紛れもなくこの世界がすべてなんだ
絵を描くのと同じように イメージを形にしてみたら
思いもない 明日がそこに見えました
胸に手をあててごらん 聴こえる鼓動が おまえのすべてだ
寝ても覚めても わからないものはわからないまま
何かをなくしては何かを手に入れて また何かをなくす
すべての人の命を 取り巻くように
続く世界の片隅で 小さく息づく命が
今日も何処かしらで 泣いたり笑ったりする そんな有り様を フィルターは 事細かに映し出している
僕が生きようが死のうが関係なく 多分この世界は明日も誰かの中で愛すべき世界のまま そこにある
そんな 「当たり前」を今日も僕は疑っている
どうしようもなく生まれるんだ
「どうして、僕はなんの迷いもなく僕でいられる?」
「どうして、僕は生きている?ここにいるのさ?」
僕の命を取り巻くように巡り回る
季節の中で 何かが変わってゆくものと
いつまでも変わらぬ何かと向き合いながら 時に目を反らして
今、生きているという 痛みや喜びを世界というフィルターに重ねて見つめてる
僕など生まれなければすべては嘘なのに
ねえ ここにいる僕には紛れもなくこの世界がすべてなんだ。