詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は嘘の塊 偽りだらけの集合体
本当を装った 紛い物さ
悲しい気持ちも うれしい気持ちも
うまく偽れる
泣きそうなときも笑い出しそうなときも
腐らず 生き生きと景色の中に咲ける
あらゆる願望の中に
あらゆる欲望の中に
僕は沈み込む 僕は潜り込む
本物の顔をした偽物の愛や 優しさをちらつかせながら
この世界にだまされてそしてだまして だましだまし生きてる擬き
僕は嘘という盾をかまえる
降り注ぐたくさんのまなざしを避ける
憎たらしい人も嫌いな人も
さも愛してるように
やりたくないこともいたくない場所でも
さも居心地がいいように
自分を騙している
他人を騙すように
僕は舌を二枚に増やす 僕は目を泳がせる
天使の顔をした悪魔が 舌なめずりして笑ってる
この世界を憎んで そして抱きしめて のらりくらり 生きてる擬き
あらゆる愛情の傍ら
あらゆる感情の傍ら
心情が忍び込む 慈悲が荷担する
本物の顔をした偽物の愛や 優しさをちらつかせながら
この世界にだまされてそしてだまして だましだまし生きてる擬き。