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どるとるの部屋


[5191] 遺言
詩人:どるとる [投票][編集]


1日十回くらい死にたいなんて呟いてる

痛みも苦しみもなく死ぬことが出来るなら
例えば押しただけで死ねるスイッチがあったなら
僕は迷いもなくスイッチを押すだろう
心は雨模様 どんなに空が晴れていたって関係ないのさ

僕なんか いなくても誰も困らないし
僕がもし死んでも誰も悲しまない
そう言ったけど 心のどっかでは もっと生きたいと思ってる

見上げた空はこんなにも青くて果てしない

ずっと昔自殺した人の遺した遺書の中に 書かれていたんだ
「ホントは生きたかった」って
おかしいよね でも今の僕にはそれが痛いほどわかってしまうんだ 希望なんて見えないから

誰だって 出来るなら生きていたいよ
そう思うのが当たり前さ
でもそんな気持ちの片隅で涙に濡れてる僕から目を反らせなくて

例えば僕が遺言を遺すなら
昔自殺した人のように「ホントは生きたかった」と書くんだろう

だけど僕には死ぬ勇気なんてない
そうさそんなものは勇気じゃないよ
生きる勇気こそが勇気だ 言い聞かせながら今を生きよう
泣きながらだっていいさ 転んだっていいさ
這いずりながら惨めに生きていこう

僕なんか いなくても誰も困らないし
僕がもし死んでも誰も悲しまない
そう言ったけど 心のどっかでは もっと生きたいと思ってる

だから心の中に 書いた遺言は跡形もなく燃やしてしまおう
また生き直す為に。

2014/04/14 (Mon)

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