詩人:どるとる | [投票][編集] |
光学二球式投影機(プラネタリウム)で 夜空に映し出すのさあの日の記憶 忘れられない心地いい痛み
忘れたくない誰かの満面の笑顔
角度はいいかい このくらいですか
目蓋の裏に 今も焼き付いたあの場面が
スクリーンいっぱいに広がる まるで大パノラマ
ヒューと流れていったあの帚星に
願いかけてみる
「もう一度、あの夏を」
さあ いよいよ
始まるぞ
光学二球式投影機(プラネタリウム)で 夜空に映し出すのさあの日の記憶 忘れられない心地いい痛み
忘れたくない誰かの満面の笑顔
さよならプラネタリウム 僕は未来へひとり飛び立つ
もう出逢うことのない一瞬のすれ違い
手を振る僕の姿がそっちからは見えるかい?
光学二球式投影機(プラネタリウム)は静かに役目を終えて
眠るように 動きを止めるだろう
そしてあとに残るのは日焼けのあとのようなかすかな夏の匂い
スターマイン 遠く舞い上がる
さよならプラネタリウム 僕を愛してくれてありがとう。