詩人:どるとる | [投票][編集] |
咲かせてごらん
嘘偽りでもいいから
うれしそうに
泣いてみてごらん
流れる街並みの速さにふと置き去りにされそうになる
「美しいだけの花などありふれてる」そう言って君は泣いた
悲しみは 悲しみのままで
喜びは喜びのままで
ただ淀みなく続いてゆく世界に
どこまで私は世界から遠ざかってゆくのか
化け物のように
牙をむいてごらん
空っぽのコップに
時間を満たす
流れる雨は 何を流す為に降るんだろう
「世界はただありのままを映す」
異変を望むのは心の醜さの現れか
痛みを残したままのいつかのさよなら
花が花であるようにそこにはなんの普遍性もない
そんな果てもない退屈を僕はいつまで抱えて生きるの
時々焦ったように生き急ぐ僕らを空は
笑ってる 人の気も知らないで
悲しみは 悲しみのままで
喜びは喜びのままで
ただ淀みなく続いてゆく世界に
どこまで私は世界から遠ざかってゆくのか。