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どるとるの部屋


[5324] やがて来る夜を待っている
詩人:どるとる [投票][編集]


もう言葉にならないから 黙ったままでいるよ

いつまでも続く戦争に
いつまでも終わらない気怠い授業に
追われ 追われ また追われ

そんな僕らの暮らしを呆れたような顔で
眺める猫の瞳で観る世界はさぞかしくだらないだろう

あくびをひとつ そのか細い前足で 何処へ行くというのか
ただ僕は窓越し

おまえの白い毛並みを見ていることしか出来なかった

夕暮れ あかね雲
誰かの帰り道
手を振る二つの影

遠ざかるさよならの声…

あとにはただ 恐いくらいの静けさが
やがて来る夜を待っている。

2014/05/10 (Sat)

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