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どるとるの部屋


[5368] 暗がり
詩人:どるとる [投票][編集]


耳をふさいだままでも聴こえる音色や
目を閉じても 見える景色があるんだ
ほらね 魔法のようだろう
世界が途端に色づいてく

悲しみも喜びも
愛しさも憎しみも
ひとつの場所へ
消えていくよ
このまま 目の前
横たわる果てのない
暗がりに 僕は
意識を 投げる

さよならの先の物語 予兆するように
はじまりの予感がなんとなくしている
ほらね 形のないものの輪郭をなぞる
君の心が つかんだもの

切なさもさびしさも
ちょっとした痛みも
きっといつかは
片づいてくよ
夜の傍ら そっと
人知れず 目を閉じた
君の その瞳に明日が追いつくまで

悲しみも喜びも
愛しさも憎しみも
ひとつの場所へ
消えていくよ
このまま 目の前
横たわる果てのない
暗がりに 僕は
意識を 投げる。

2014/05/17 (Sat)

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