詩人:どるとる | [投票][編集] |
君の心がもしも鏡なら
そこに映る僕の姿はどんなふうに映っているんだろう
いくつもの瞳の中に その数だけ僕がいて
それぞれの瞳に映る僕の姿は その瞳の映り方で違って見える
不思議だね 僕が嫌いって言う人と
好きだっていう人がきれいに分かれる
心と心を向き合わせて そこに映る
互いの心を さぐり合っている
そして少しでもその人の良さを見つけたくて目を凝らす
でも、同時にその人の悪意も見えてしまう
そんなときには人の悪意ばかり見つめるんじゃなくて
自分の悪意を指差して 僕の中にも悪意はあるって思うことだ
目を合わすだけで人の心が見えたら
きっとつまらない 孤独に陥ってしまう
いくつもの心の中に まだたくさんの心があって
いろんな心が心に覆い被さって 折り重なって存在してる
不思議だね 同じ心でもあなたと僕では
まるで違う 重ならない 当たり前だ
心と心をぶつけ合って 容易には見えない心をさぐり合っている
そこに見えた人の優しさを 光とするなら
その優しさの影にある ずるさや浅ましさが悪意だ
それはどんな人の心の中にもある光と影の面だ
すべてを好きになれずとも 一部を愛せればいいと思うから
目の前のすべての人を 自分のことのように思いやるんだよ
見えない痛みや悲しみや苦しみを 分かり合うために
心と心を向き合わせて そこに映る
互いの心を さぐり合っている
そして少しでもその人の良さを見つけたくて目を凝らす
でも、同時にその人の悪意も見えてしまう
そんなときには人の悪意ばかり見つめるんじゃなくて
自分の悪意を指差して 僕の中にも悪意はあるって思うことだ。