詩人:どるとる | [投票][編集] |
海辺を 漂う
小さな船
その船で 闇の中を
泳いでいく
広げた両手で
掬う 朝の光
指の隙間から陽射しがほらこぼれた
闇を切り裂いて
街に降り注ぐ
光のレーザー光線
きれいだね
きれいだね
悲しみはひとつも無い
波間を 漂う
貝殻のよう
ひび割れた 傷から あふれる涙
そっと開いた瞼
何が見える?
漕ぎ出した船
夜の漁りに出よう
光を集められるだけ心に集めて
道しるべにしよう
何かが変わる
何かが変わる
憎しみは燃え尽きた
痛みももう引いた
闇を切り裂いて
街に降り注ぐ
光のレーザー光線
きれいだね
きれいだね
悲しみはひとつも無い。