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どるとるの部屋


[546] アリジゴク
詩人:どるとる [投票][編集]


朝から晩までずっと
僕らは常識に体中縛られた生活を繰り返してる
幸いなことに心だけは縛れなかったらしくて心だけは自由だ
だから僕らは時に常識をはみ出している

獣道へとそれる
そんな未来が見えます
君のその麗しい瞳から目をそらして
法に背を向ける

アリジゴクに吸い込まれてゆく
僕は弱いアリでいい
もしも誰かを救えたらそれは奇遇だろう
アリジゴクに吸い込まれよう
笑ってやるさ その時は
無理なんかしてないさ
我慢なんかしてないさ
僕は逆らいたくて逆らっただけだ

きれいなままで生きていくつもりかい?
きれいごとばかり並べて結局誰かが作り出した常識というルールにとらわれたままの毎日をおもしろおかしく暮らすのかい?


僕にはできないな
それならかまわず
法を犯すだろう

常識からはみ出しただけで罪ならば
僕はもう数え切れないほどの翼を犯してる
ああ一番嫌いな言葉さ
正義や常識なんて言葉はきれいごとに過ぎない そう思う

アリジゴクに吸い込まれてもいい
そのまま僕はのみこまれながらもなにかをそこに残せたらいい

アリジゴクの中で
僕は生きて行こう
弱くても立ち向かうアリさ 僕は
今 新しい 夜明けに
誓うはさらなる挑戦と抗いの日々。

2009/11/21 (Sat)

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