詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
憂さ晴らしのように
ホームに投げ捨てた
吸い殻が闇に消えた
終電はがらがら 貸切のように不気味なくらいの静けさがある
声にならず 言葉に消化されずに
積もっていくばかりの無駄な時間
我が儘に作り出した昨日の虚像
カゲロウのように揺れている
悲しいときは 悲しいって泣き叫びたい
うれしいときは うれしいって笑いたいな
怒り狂っても 優しさを忘れていない
見失った自分自身を僕は見捨てやしない
ほら またひとつ間違った駄目な自分を
殴る見えない拳が自分を戒めてく
意識の外れで朝が 夜を 追い越してった
取り留めのない会話は続く たぶん世界の終わりまで
見境なく 傷つけあう互いの浅ましさに
僕らは己を恥じて 少し素直になる
馬鹿らしい馴れ合いは手と手を伝い
ごくシンプルなぬくもりを届けるさ
お利口な愛をうまく理解できない
僕らには言葉なんていらなかった
ほらまた 忸怩った自分を笑ってたのは
僕自身だと気づいた 僕は目を覚ます
あらゆる 誤解はいとも容易く解けてく
悲しいときは 悲しいって泣き叫びたい
うれしいときは うれしいって笑いたいな
怒り狂っても 優しさを忘れていない
見失った自分自身を僕は見捨てやしない
ほら またひとつ間違った駄目な自分を
殴る見えない拳が自分を戒めてく
意識の外れで朝が 夜を 追い越してった
いつもの要領で僕の惨敗で日にちは変わる。