詩人:どるとる | [投票][編集] |
どんな言葉なら 笑ってくれるだろうか
どんな嘘ならごまかせるだろうか
言葉は嘘をつくことが出来る
巧みに拐かす 己も他人もその範疇
優しさだけでは得られぬ幸せがある
求めては拒んでる 何がしかの希望
痛みを 分かち合うことは安らぎを
分け合うことよりも容易いはずなのに
僕らは嘘をただ悪としか見れないために
本音ばかりの会話の中で互いを疑った
嘘をつくのが ためらわれるならば
愛という見え透いた言い訳で繕った
きれいな嘘をつけばいい
どんな言葉でも 隠せない心がある
邪魔をするのは剥き出しの感情
たとえば優しさという都合のいい概念で
必死に隠してる自分の浅ましき欲望
窓に映る 表情に正しいことは何もなく
ただ無意識に何かをいつもごまかしてる
嘘をつくのが ためらわれるならば
愛という見え透いた言い訳で繕った
きれいな嘘をつけばいい
嘘をつくことに 慣れたと思ってもね
ほらまだ悪者になりきれてない心が
出来損ないの 嘘をつかせる
たぶんそんなためらいが 優しさというんだろう
今はそれを捨てないように
傷つけてあっても
どこかでそんな自分を恥じる心を忘れぬように愛しあう。