詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛されているから
誰かの拳が僕の過ちを正してくれる
愛されているから
誰かの手のひらが僕の涙をそっと包み込んでくれる
痛みで届く愛と優しさで届く愛が
いつも僕らを支えてくれるんだ
本当の愛なんてものがこの世界にあるなら
それはきっととてもちっぽけなもので
誰かがくれる いつもの何気ないその一言が
僕に愛を教えてくれていたこと
今 遅ればせながら気付いたよ
愛されていること
確かめるにはぶたれた頬を触ってごらん
愛されているなら
叱られたあとに 出来たての夕飯のようにあたたかい
愛はただ優しいだけじゃ足りないよ
時には人の痛みも教えなければね
僕が思う愛と君が思う愛は違う愛だ
それでも愛には違いないんだ
大切なのは愛を誤解しないことだよ
子をぶたない親にははたして愛はあるのかなあ
愛は痛いものの筈なのに
街を行き交う人の中
それぞれの瞳の中
映る世界はすれ違う
同じ世界が映るのに
心が違えば
見え方も無数にある
だから、時に人は愛のあり方を見失う
そして愛の在処を探すようにさまよう
本当に愛してくれる人は何処に
本当の愛なんてものがこの世界にあるなら
それはきっととてもちっぽけなもので
誰かがくれる いつもの何気ないその一言が
僕に愛を教えてくれていたこと
今 遅ればせながら気付いたよ。