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どるとるの部屋


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詩人:どるとる [投票][編集]


戒めの雨は降る 僕を絶えず叱る
戒めの平手が飛ぶ 僕を絶えず励ます

愛はね何も言葉にしなくても
伝えることが出来るんだよ

ただ傍にいて 寄り添うだけで
なんとなく安心する
そんなとき 何より愛されていることに気づくんだ

いつもは見えない愛が見えるときは
あんがい何てことないふとした瞬間

この胸の中に 花が咲く
あなたが咲かせてくれたんだ

いつか僕という畑に蒔いた
小さな種が咲かせた花だよ

固めた拳は 何を叩く為にあるのか
悪を非難する 拳は不器用に正義を貫く

正しさを語るとき人は畏まって
小さな声で 恥ずかしいと言うけど

多分それは間違いで 正しいことを正しいと言えたとき
あなたは新しい一歩を踏み出す

暗闇の中に 光を見つけたよ
それは闇を照らし出すような光

見えているものだけがすべてだなんて言う世界を僕はけして信じない

僕らはあらゆる見えないものと寄り添って
毎日を生きているから

この胸の中に 花が咲く
あなたが咲かせてくれたんだ

いつか僕という畑に蒔いた
小さな種が咲かせた花だよ

なくしたあとも ずっと消えない
甘い匂いのする花だよ。

2014/07/19 (Sat)

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