詩人:どるとる | [投票][編集] |
そして消えていくもの
やがて現れるもの
その繰り返しさ
僕らの生きているこの世界は
真っ赤な夕日が落ちて
あたりが闇に包まれたらどんなに
目を凝らしても何も見えない
どうだっていいもの以外は
あっという間に消えてしまう
なんとなく 手を伸ばしふれたときの
あたたかさに似た 形のない愛は燃えて
この胸の中に 沈んでる寂しさを
そっと魔法のように消してしまうんだ
深くうなずくように
或いは拒むみたいに
生きてみる 日々の中に 奇跡はある
そろそろ帰らなくちゃ いつまでも
ここにはいられない
耳をすましても何も聴こえない
本当に 聞いていたい音や声以外は
僕らの無意識の隙間を落ちてく
ありふれた言葉で 愛してるって言うよ
抱きしめるそれだけで伝わるものがある
そばにいて 寄り添うたったそれだけで
幸せはこの手のひらの上に生まれるよ
種も仕掛けもある
解き明かせば
何でもないことだ
嘘っぱちの魔法で
また何度でも
僕らは出会い別れる
それはまるで
指先ひとつで 現れては消えるマジック
なんとなく 手を伸ばしふれたときの
あたたかさに似た 形のない愛は燃えて
この胸の中に 沈んでる寂しさを
そっと魔法のように消してしまうんだ。