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どるとるの部屋


[5572] 点と線
詩人:どるとる [投票][編集]


点と点をつなぐように
線を伸ばして昨日が今日になって
今日が明日になったように
君の声と僕の声を星座みたいにつなぐ

けっして届かない距離じゃないはずなのに
時折世界からどこまでも遠ざかってゆく僕らの心

今日が明日になっても今日は今日だから
線を描くようにたどり着いたその場所で僕は変わらぬ声で君に「好き」と歌うよ

手のひらと手のひら
重ね合わせるように
一見同じものでも違うものを重ねてく
流れていく時の川を進む舟が 終わりへと行くのならば

せめて 生きているあいだだけでも
誰かのことを心から愛していたい そう思うんだ

夜が朝に変わってまた朝が夜になる
そんなきりのない繰り返しの果てで
僕はまた僕になって君の前で笑うだろう

そしてすべての光が費えても
僕はけして光を見失うことはない
僕にとっての光とは君なんだから

今日が明日になっても今日は今日だから
線を描くようにたどり着いたその場所で僕は変わらぬ声で君に「好き」と歌うよ

夜が朝に変わってまた朝が夜になる
そんなきりのない繰り返しの果てで
僕はまた僕になって君の前で笑うだろう

君に愛を誓うだろう。

2014/07/21 (Mon)

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