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どるとるの部屋


[5574] サイレント
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はあとどれだけ生きることが出来るだろう
今まで考えもしなかったけど

人の命はそれこそ気泡のように
一瞬で消えてしまうことを僕は知ってるから

目をそらせないいつか迎える終わりに
僕らはどう向き合うことが出来るだろう

遠くに見ていた 僕という物語の最後のページ

うたかただよ この笑顔も涙も愛も憎しみも
ひとつひとつ順番は違っても大切なものそうじゃないものも
なくしてく 消えていく

それを僕はうまく言葉にすることが出来ない

明日の僕は今日の僕と何ら変わらない
ただ今日の僕は明日の僕が知っていることを知らない

たとえば明日世界が終わるとしたなら
僕らは何を死ぬまえにするのだろうか

静かに口を閉ざしたような街並みが
青ざめて見えるのはけっして幻じゃないんです

耳をふさいでみても消えないものがある
同じように目を閉じても消えない光

回り続ける万華鏡と気怠い夏の日々

うたかただよ 流れる汗も線香花火のように終わった恋も
ひとつひとつ ちゃんと光り輝いてそして僕の見てる世界を彩っている 色あせず

いつまでも終わらない夏が僕の中に咲き誇る

闇の中広がる静寂 君の声だけ 聞き逃さないように

うたかただよ この笑顔も涙も愛も憎しみも
ひとつひとつ順番は違っても大切なものそうじゃないものも
なくしてく 消えていく

それを僕はうまく言葉にすることが出来ない

それでもいい めくられていくページの先に行こう。

2014/07/21 (Mon)

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