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どるとるの部屋


[5575] 水玉
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉に出来ず 背中を向けた
君の声が遠くで僕を呼ぶけど
僕はその声にうまく返事できずに

物語は見えざる何者かの手で
日々めくられていく 先へ先へと
急かされるように

ポツリ ポツリ 傘に落ちる水玉
少し 恥ずかしがりながら 手を伸ばす
その先にある 誰も知らない明日

絵を描くみたいに 少しずつ形になる
書き換えたり 出来ない日々だけど
やり直すことなら何度でも出来る

何ひとつわからない ただあるがまま
流されていくように 流れていくように
僕は僕でいる意味さえ見えない

はらり はらり 僕の頬にも落ちる水玉
のらりくらり 暮らすけど大切なものは
大切なままで 好きは好きのままで

ポツリ ポツリ 傘に落ちる水玉
少し 恥ずかしがりながら 手を伸ばす
その先にある 誰も知らない明日。

2014/07/21 (Mon)

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