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どるとるの部屋


[5593] ララバイ
詩人:どるとる [投票][編集]


祈る言葉もない薄汚れた心で
生きていました
笑ってました
泣いてました

願っていたこと
打ち明けてしまうには
まだ勇気が足りなくてまた弱虫になった

繰り返される日々の中で積み重ねてく
時間はただ僕の中で無いものと同じように消えていく
胸の中に鉛が沈んでゆく

ララバイ いつか
長い旅を終えて
そっと今を振り返るとき僕は君を愛せるかなあ
遠い明日の話さ

忘れることも容易には出来ない
歩き疲れた夕暮れはなんとなく涙もろくなる

何ひとつ出来ないままの僕には
ただ君を愛することだけが自信で勇気で

はるかはるか季節の果てに待っている
光の中へ僕は今向かってゆく裸足の心で

ララバイ いつか
陽射しが差し込んで
すべての意味が解き明かされるとき僕は君に言えるかなあ
やっぱり君が好きと

ララバイ いつか
長い旅を終えて
そっと今を振り返るとき僕は君を愛せるかなあ
遠い明日の話さ。

2014/07/25 (Fri)

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