肩越しに聞く雨音そっと濡らすのははみ出した弱ささらけ出した傷跡ふしぎに痛みはない重ねた 日々を積み上げた功績を崩す終わりが連れてくるさよなら 絶望に沈んだ人たちの歌声が移ろう記憶の抜け殻水面にただよう空蝉の 中に 意識を埋めて 何かに悲しんでみせる 僕は静かに流れる涙を 遠く遠く見送って長らく開けていた扉をそっと閉めるまた会う日までまた会う日まで。
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