ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 恋

どるとるの部屋


[5688] 
詩人:どるとる [投票][編集]


それは通り過ぎていく雨のよう
気づいたときには もう手遅れで

遠ざかる影だけがゆらゆら揺れて
手を伸ばしても指先さえ届かない

「恋」という駅を降り損なって ひとつ寝過ごして
気づけば知らない駅に着いていました

僕は あなたが好きで でもあなたは僕のことなど名前も知らなくて
いつも僕の思いは一方通行なのです

それは 待てど暮らせどやまない雨
家から僕を一歩も出さない気かしら

湿気で 結露した 窓から見える
どこまでもぼやけた世界

なんにも準備なんてしなかった ただ出会い頭の恋だった
行きずりの恋だった
夢なら早く覚めてくれ

僕はあなたを見つめてる
だけどあなたを思えば思うほど
笑っちゃうね
だって 抱いてる気持ちは宛先を知らない

また僕に 返ってくるだけさ
好きだよって気持ちが
わかってる わかってるのに もういいよとは言えずにまた抱きしめる

あああなたが好きです今日もまた

僕は あなたが好きで でもあなたは僕のことなど名前も知らなくて
いつも僕の思いは一方通行なのです。

2014/08/12 (Tue)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -