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どるとるの部屋


[5700] 本当の嘘
詩人:どるとる [投票][編集]

本当は 本当は 悲しい気持ちでも
本当は 本当は 泣きたいくらいの夜も
隠してしまうのはどこかで弱い自分を
誰かに 見せまいとする僕の弱さだろう
強がりが また 心に蓋をするんだよ
本当は 逆さまなのさ 笑ってるときほど
元気そうなときほど悲しくて 寂しくて たまらない

人は本当の顔した嘘の中で 苦しいのを我慢して息をするんだなあ
人は本当を装った 嘘に本音隠して 悲しみさえごまかすんだなあ
でも、やっとひとりになったとき 涙が
嘘っぱちの笑顔を洗い流すんだなあ

本当は 本当は 辛いときでも
本当は 本当は 死にたいくらいの今日も
まだ生きているのは生きることしか 僕には出来ることが無いからだろう
夜が明けては また 夜が来てしまう
いつも うまく いかないことばかりだ
少し人より 足らないよ何かが 大事なものが 欠けている

僕は天使の顔した 僕である日は愛を語り 誰かを目いっぱい抱きしめる
僕は悪魔の顔した 僕になって さんざん愛した人を平気で傷つける
そして 手遅れになった時気づくんだよ
ひとりぼっちになってから あなたの大切さに

ああ こんな気持ちを下手くそなバラードにしてしまえば
それはまるで よく出来た劇のような
出来すぎた 茶番のようで 笑えるなあ
でも笑えないなあ

人は本当の顔した嘘の中で 苦しいのを我慢して息をするんだなあ
人は本当を装った 嘘に本音隠して 悲しみさえごまかすんだなあ
でも、やっとひとりになったとき 涙が
嘘っぱちの笑顔を洗い流すんだなあ

そして 手遅れになった時気づくんだよ
ひとりぼっちになってから あなたの大切さに

こんなに こんなにも悲しいのに
まだ強がれる自分がたまらなく嫌いだ
だけど 振り返るといつも僕より先に 謝ってたのは優しい君でした

だから僕は君を愛せない。

2014/08/15 (Fri)

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