詩人:どるとる | [投票][編集] |
うまくさよなら出来ないんだ
昨日の僕に 手を振ることが出来ない
夕暮れの 真っ赤な景色の中を
息が切れるまで走ったことだけ覚えている
目をつむったまんま
何かを 見ようとすると
暗闇の中にも 光を描き出す事くらいは簡単なんだ 本当は
さよならをするのはいつでも 今このとき
変わらないさ 離れ離れの存在を
引き合わせるみたいなささやかな偶然が
連れてきた この巡り合わせに 涙をくれてやる
なぜか ありがとうが言えない
感謝しているのは 嘘じゃないのに
途方もない ルールを覚えきるために
費やしているこの時間はやがて消えてしまう
耳をふさいだ手をゆっくり離す
遮断されてた音が一気に流れ込む その中にひときわ輝く君の声がある
別れてく時の中 もう二度と会えないのさ
ドラマのような 出来すぎたハピネス
終わらないさ 映画の最後に流れる
エンドロールが 通り過ぎたあとにも
目を覚ました誰かの為に新しい物語が綴られる
さよならをするのはいつでも 今このとき
変わらないさ 離れ離れの存在を
引き合わせるみたいなささやかな偶然が
連れてきた この巡り合わせに 涙をくれてやる
僕が与えられるわずかな愛を くれてやる。