詩人:どるとる | [投票][編集] |
喩えば この世界が一枚の画用紙として
一人一人の存在がその一枚の画用紙に
描かれた絵だとしたらどうだろう
僕らは どんな絵なんだろう
空のような 海のような 花のような
そんな絵になれるだろうか
「わからないすべて」に確かな答えを出すのは難しい
だから僕らは 絵を描いて見えないすべてに想像という世界を与えた
見えないから無いんじゃなくって
聴こえないから無いんじゃなくって
見ようとしないから無いように見える
聴こうとしないから何も聴こえない
ただそれだけだって気付いただけで
不確かだった世界は途端に色づいてく
だから僕は まだ真っ白な画用紙に
自分という 絵を描く
自分という 絵を描く
喩えば この世界は宇宙の中のたったひとつ
数多ある星の中のちっぽけな惑星さ
たくさんの人々の営みが見える惑星さ
僕らはいつか 夢や幻のように 消えてしまうけど
それでも消えない何かを 残すことが出来るんだ
存在しないものや 形を持たないすべてに
命を吹き込むのは心 僕らの気持ちや思いだって 無いのにここにある
ふれられないから 無いんじゃなくって
味わえないから 無いんじゃなくって
ふれようとしないから無いように思う
手応えがないから 無いと思い込む
でも無いものの輪郭をなぞるのは
心という同じように見えないものだろう
人は知っている心のありかを
心が心を絵に描く
心が心を絵に描く
見えないから無いんじゃなくって
聴こえないから無いんじゃなくって
見ようとしないから無いように見える
聴こうとしないから何も聴こえない
ただそれだけだって気付いただけで
不確かだった世界は途端に色づいてく
だから僕は まだ真っ白な画用紙に
自分という 絵を描く
自分という 絵を描く。